今、うちの母はニューヨーク。
いつも突然、家族にも言わずにどこかに行ってしまいます
いつも事後報告。(今回はたまたま事前に情報を仕入れたので、知っていますが。)
去年のお正月、家族が揃っている時に、「この前ロスに行った時は・・・」と母が話し始め、その場にいた家族全員が
「え~、いつ行ったの???」
と同時に聞き返したこともありました。
好き勝手に自分のしたいことをやっているんです。
去年の冬に会った時に、私の履いていたロングブーツを見て、「私もロングブーツが欲しいの。」と言っていたので、「今バーゲンだから、安く買えるよ。」と教えてあげたら、次に会った時はしっかりロングブーツを履いていて、私に「買っちゃった
」と嬉しそうに言ってました。
もちろん昔は、母も冬にはロングブーツを履いていましたが、今は70歳も過ぎて、20歳の孫がいるおばあちゃんですよ。
その歳ならファッションも見た目よりも快適な方を選ぶのがフツウでは?
近くに住み、お店もやっているので、そばに行った時は必ずお店に顔を出すのですが、いつ行ってもちゃんとした服装をして、パンストにパンプス履いて仕事をしています。お化粧はもちろん、ネイルまでしています。
先日行った時は、たまたま近所の知り合い(私の幼稚園の同級生のお母さん)が来ていました。その時の二人の会話を聞いていたらおかしくて・・・。
着けているアクセサリー、染めている髪の色、洋服の話・・・内容は私たちが友だちと話す内容と全く違わないのですから。
一番面白かったのは腰が曲がり始めた友人の話。
「○○さんに最近会った時、かなり腰が曲がっていて、傘を杖代わりにしていたのよ。」
「あら、そんな傘で我慢しないで、ちゃんとした杖を買えばいいのに。○○には結構カラフルな杖が売っていたわよ。」
「そうそう、あそこはきれいな杖を売っているわね。」
この会話を聞いていて、この人たち、何歳になっても「おしゃれをしたい気持ち」は消えないんだろうなぁ・・・と。
今はまだロングブーツを履いているけれど、いつかは杖のお世話になるかもしれないし、その時は自分が気に入った、かわいい杖を買う・・・何歳になってもおしゃれが好きな「女の子」の気持ちなんですね。老いを受け入れながらもおしゃれをしたい気持ちは忘れないんでしょうね。
父は10年以上前に亡くなっているので、今は一人で自由を謳歌している母。
父は大正生まれで母よりも16歳も年上で、真面目な性格。派手な服装がキライな人だったので、母の服装、格好に口を出していましたから、母は自分の好きなおしゃれもあまり出来なかったようです。
よく新しいバッグを買ったりしたら、「これはあなたが買ってママにプレゼントしたことにしてくれる?」なんて頼まれたりもしましたから。
4人の子育てと仕事。
文字通り、一日も休むことなく、働き続けて来た人生です。
幸運なことに、今までは大きな病気になることもありませんでした。
数年前、大きな交通事故を起こしたのですが、人を傷つけることもなく、自分の足の骨折だけで済みました
(車は大破して・・・もちろん廃車です。)
運も彼女の味方なんです。
今も毎日「忙しい、忙しい」とブツブツ言いながら、朝から晩まで働いています。
私なら最低限働いて、残りの時間はゆったり暮らしたいところだけど・・・。
根が貧乏性なんでしょうね。
どうぞ好きなだけ働き、好きなことをして、好きなだけおしゃれを楽しんでください。
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